保釈保証金について,目安を少しだけ。
さて、ニュースやドラマなどでも逮捕された人が保釈で出てきたという話がありますよね。
通常、逮捕されると48時間以内に検察庁に送致され、裁判所に勾留請求されます。勾留が認められると10日間(延長されると最長20日間)警察署の留置場に勾留され、取り調べを受けることになります。
留置場には色んな人がいて、前科がある人などは慣れていますが、初めての人は人間関係も含めて相当堪えるようです。
そこで「保釈してくれ」となるわけですが、保釈は起訴されてからでないと請求できませんのでいずれにせよ10日間は我慢しないといけません。
起訴されて保釈請求すると、常習者でないことや罪証隠滅のおそれがないことなどを検討して、保釈の許否が決まります。その際に求められるのが保釈保証金です。
事案にもよりますが、普通の事件で一般人なら100万~250万円くらいでしょうか。これは裁判への出頭を確保するための担保とも言えますので、その人の属性でも変わってきます(十数億円なんて人もいますね)。
この保釈保証金は裁判が終われば戻ってきますが、保釈条件を破ったり逃亡すると没収されてしまいます(ご存知のとおり海外逃亡して数億円の保釈保証金を没収された人もいますね)。
経済的に保釈保証金を準備できない人には、手数料は掛かりますが、保釈保証金を立て替えてくれるところもあります(日本保釈支援協会など)。
自由というのは不自由になって初めて有り難みが分かるということなんでしょうか。