こんばんは,ホスピタリティ弁護士の長屋です。
今日は気分的に気忙しくて何か落ち着きません。最近は寝起きがすこぶる悪い気がします(もともと良くない方だとは思いますが)。意識していませんが,疲れているのでしょうか。
さて,夏真っ盛りということで元気出していきます。
債務整理の相談は依然ほど多くはありませんが,統計によれば,大阪では年間8000件ほどの新受件数のようです。
ご相談に来られる方の中には,必死に返済していても返済金額が少ないため利息に充当されるだけで元金が全く減っていない方も少なくありません。年配の方などには破産するのは恥ずかしいことと思われている方もいらっしゃいますが,利息だけを支払って一生下を向いて過ごすよりも,一から出直し経済的に更生して,社会の一助になるよう頑張っていくことも立派なことだと思います。
また,未だに自己破産をすると選挙権が剥奪される,戸籍や住民票に破産情報が載る,普通の生活ができなくなるなどの誤解もたくさんあります。選挙権はなくなりませんし,官報には載りますが一般の方が見ることはまずありません。暫くの間,新たな借り入れはできなくなりますが(信用情報機関に事故情報として載りますので),皆さんごく普通に生活されています。ただし,欠格要件のある職業(保険外交員など)もありますので少しだけ注意が必要です。
自己破産申立を依頼する場合に収集すべき資料は概ね次のようなものになりますので,ご依頼される方は予め収集しておくと手続きも速やかに進むでしょう。
①戸籍謄本
②住民票(役所の窓口で「省略のないもの」と伝えましょう)
③賃貸借契約書(必須ではないですが,持参されると有り難いです)
④債権者の分かる書類(請求書,通知書など)
⑤預貯金通帳(古い物もすべて持参しましょう)
なお,普段あまり記帳をされない方は,一括記帳されている場合がありますので,その場合はその期間の取引履歴を取り寄せておきましょう(金融機関で申し出ると数百円くらいで取れます)。
⑥保険証券(掛け捨てではない場合は,解約返戻金証明書を取り寄せておきましょう)
⑦不動産登記簿謄本,評価証明書(不動産をお持ちの場合)
⑧退職金(見込み)証明書(5年以上お勤めの場合)
⑨車検証(自動車をお持ちの場合)
⑩所得証明書(役所で直近2年分をもらってください)
⑪給与明細書(直近2か月分)
⑫公的受給金証明書(生活保護,児童扶養手当など)
⑬家計収支表(毎月の収入,支出をまとめたもの)
なお,光熱費については,口座引き落としでない場合は必ず領収書を保管しておきましょう(基本的に領収書関係の書類は大切に保管しておきましょう)
ざっと挙げると以上のような書類が必要になります。
次回につづく。